思いもしなかったこと

時間というのは過ごしてみると思うよりもずっと多くのものを考えさせてくる。

それまで大したこととも思っていなかったのに、ゆっくりとその重要性が思い知らされたり、その逆もある。

 

部屋の日当たりは相当大切だとか、

酒もタバコも、その手の類のものはあんまりやるべきじゃないなとか、

そういうつまらないことばかりだけど。

 

今の俺はそういう少しずつ変わっていってしまう自分に対して、

もう多くのことは出来ないと思うようになってきている。

とりわけ意思の力がもう弱り切ってしまっているように感じる。

 

それでも真摯に何かに向き合うということは出来たりするものだろうかと、何とはなしに考えている。

もう逃げ道を選べるだけの勇気もなく、けれどこのまま突き進む覚悟も持てないような状態で、そんなことができるのかなと思ってしまう。

 

それでもせめて目の間のことだけは、と

バランスの悪い、耳障りのいいことを心の中でつぶやく。

 

思いもしなかったことがまだ起きるかもしれない。

そのとき、なんとか全部を諦めていないままでいられたらいいなと思う。